今年の桜前線早すぎ










SEKIGUCHIの桜レポートその②です。
このところ寒くなったり暑くなったりと異常気象の最中、4月1日頃にはここ信州松本でも桜の開花宣言が出てしまいました。
そして1週間たたない間にもう松本城は満開だとか‥。
これは例年より10日以上も早い状況だそうで、週末土日は松本周辺でも花が散り始め、葉っぱが出始めるかもとのこと。
早速土曜日桜見物に行って参りました。
この日は上田、佐久方面へ

4月7日(土) 曇りのちときどき晴れ、風強し
「岩谷堂観音(龍洞山宝蔵寺)」
上田市(旧丸子町)にある平安時代初期建立の由緒あるお寺。
そそりたつ岩山の崖の中腹に、へばりつくような観音堂あたりの桜が見事です。
木曽義仲が先勝祈願したという伝承があります。
ここはちょうど満開で見ごろでした。
2枚目の写真左上に、木曽義仲お手植え(ホントか?)の義仲桜がちょっと見えてます。
でもこの木曽義仲ってお方は県内各地に伝説・伝承がありまして、ご当地ヒーローですな。
「関所破りの桜」
佐久市(旧浅科村)にあって浅間連峰が望める小高い丘の上にあります。
江戸時代に私財を投じて水を引き開拓したこの地の名士、市川五郎兵衛を祭った神社に植えるため、五郎兵衛を慕う人達が桜を受けとって運ぶ途中、通行手形を忘れたにもかかわらず、わけを話したら役人達が関所の通行を許してくれたという話が伝えられているそうです。
話のわかるお役人様で、そりゃあ良かった良かった

桜の向こうは浅間山。
長閑な風景が広がります、が、風が強いっ!
この桜のすぐとなりは名士、市川五郎兵衛の記念館。
「龍岡城五稜郭」
函館五稜郭とともに、日本に二つしか残っていない星形の洋式城郭がなぜかここ信州の佐久市にあるんですね。
函館のそれと比べると小さいですが、まぎれもなく星形で水堀を伴った異形の城跡! 信州でも有数の桜の名所です。
幕末に着工するも時すでに遅し、未完のまま明治の廃藩置県となりまして、現在は佐久市立田口小学校の敷地となっています。
城大好きな拙者にとって、城跡にある学校ってめちゃうらやましいですね。
外周の土塁にそって歩けばはっきり星形であることがわかります。
でも近くの山とか、高い所から眺めてみたいものですが‥。
この日は風が強く、晴れたり曇ったり‥全体的に桜はまだ五分咲きくらい、ちょっと早かったか。
「泉小太郎のしだれ桜」
佐久市の龍岡城から帰還後、まだ行きます!
日没時を狙って松本市内のアルプス公園へ。
ここに松本平の昔話、泉小太郎伝説にちなんだしだれ桜があります。
昔々、松本平が湖だった頃、民の幸せの為に小太郎は犀龍である母にまたがって空を駆け上がり、岩を砕いて水を流し肥沃な大地を開いたとか。
中年以上の方々にはご存じの国民的テレビアニメ、まんが日本昔ばなしのオープニングのアレです!
陽が西に沈み、夕闇が迫る頃の桜の風景です。
かつて泉小太郎桜のすぐ近くに飲食施設のまきば山荘という所があって、桜の季節には提灯がめぐらされライトアップされていた時期もありましたが‥。
今は、まきば山荘も閉鎖後すぐ取り壊され、人も少なくなって静かなたたずまいでした。
ライトアップされた桜も素晴らしいですが、夕闇せまる中じんわり見える桜もなかなか風情あります。
しかし狙っていたわりには写真では難しく、このじんわりにぶく光るような桜の色が出ない!
実際これも見た印象とちょっと違う‥稚拙な写真でスミマセン、でも松本平の夜景は綺麗でした。
さて、次は何処へ‥
このコタローは春眠、春眠‥

次回へつづく
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