10月も中旬になりました。ここ中信地域では、マツタケ豊作!ということですが、

今年も縁がなさそうです。。。


さて、白馬のジャンプ台紹介その②ということで、お付き合いください。

その①見ていない方は下記参照

http://spri.naganoblog.jp/e1788395.html

今回はジャンプ競技の簡単なルール説明と、にわかジャンプファンになれる(笑)

押さえておきたいポイントをお届けします。


T塚君でもわかる!簡単なルール説明

まず、採点方法です。

「①飛距離」+「空中と着地の美しさ」±「ゲート/風向き」=1回分のポイント

1試合で2回飛ぶので、2回分の合計ポイントで順位を決めます。


①飛距離は、単純に何メートル飛んだか。


②空中と着地の美しさは、飛行姿勢と着地姿勢をジャッジが判断する、芸術点的なもの。

飛行姿勢は、揺れたり、ぐらついたり、見るからに不安定な飛行は減点

着地姿勢は、とにかく下記写真のような、「テレマーク」姿勢をとれるかが全て。


(両手を水平に開き、足を前後にずらし、深く膝を曲げる、テレマーク姿勢)


ゲート/風向きですが、

ゲート→スタートゲートを、上げればマイナスポイント 下げればプラスポイント

風向き→有利な向かい風だとマイナスポイント 不利な追い風だとプラスポイント

風向きにより、距離が非常に左右されるジャンプ競技。少しでも不公平をなくすルールです。


かなり乱暴なルール説明でした。と言いますか、採点方法のみの説明ですね。。。

ジャンプスーツの規定や、体重/身長などによって変わる板の長さetc.

わかりにくい細かいルール満載ですので、バッサリ割愛します。

詳しく知りたい奇特な方は、下記添付の雪印ジャンプ部のサイトが素晴らしくよくできているので参照ください。

http://www.meg-snow.com/jump/rule/rule.html


■観戦が楽しくなる押さえておきたいポイント



○主な大会は以下の4つ

ワールドカップ 冬季に毎年行われ、年間二十数戦の合計ポイントで総合優勝を決めます

世界選手権 冬季に行われ、2年に1度の開催

冬季オリンピック 当然ながら、4年に1度の開催

サマーグランプリ 夏季に毎年行われ、年間十数戦の合計ポイントで総合優勝を決めます

その中で、サマーグランプリが毎年白馬で2戦、開催されています。


○ジャンプは向かい風が有利です

陸上競技なんかですと、追い風のほうが記録が伸びますが、

ジャンプでは、向かい風のほうが浮力が増し、距離が伸びます。


背の低い日本人が、板が短くされ不利になったという時代は終わりました

長野五輪前後の、日本勢のあまりの活躍にストップをかけたかったのか、

身長によってスキー板の長さを決めるというルールができ、一時的に日本勢の

板が極端に短くなり低迷しましたが、その後のルール変更や、選手の努力/技術の進歩により、

一概に板が短いと不利だということが無くなりました。その③に登場する予定の

作山選手は、体重を減らし、板を4センチ!短くしたのが、今の快進撃の理由の1つです。


○葛西選手と高梨選手は本当にすごいんです

最近はバラエティ番組に多数出演している人気者、葛西紀明選手。

ソチ五輪銀&銅も当然すごいのですが、ワールドカップの戦績も素晴らしい!

ワールドカップ477戦出場(世界歴代1位) 表彰台56回(世界歴代9位) 優勝17回(世界歴代14位)

なんと、1989年シーズンから参戦ですので、今年で26年!ですね。なによりすごいのが、

今でもトップを維持しているところ。(昨シーズンW杯総合6位) 競技人口の差もありますので、

単純には比較できませんが、世界6位は、テニスの錦織選手にも並ぶ成績です。

また、技術の研究にも熱心で、独特の飛型は、レーシングカーの空力計測に用いる風洞を使い、

科学的に完成させたものです。(下記写真参照)


(葛西選手の空中姿勢 特に手の向き、足のスタンスの広さに注目)


他の選手の空中姿勢 (これも決して悪い飛型ではありません。有名なアホネン選手)


(手の平の向き、テールを開き方を見ると、葛西選手との違いが明確です。)


このところ、葛西タイプの飛型を取り入れるジャンパーが増えています。

若い選手からも尊敬されいて、「カサイがやれるなら俺もやれる」と、

引退を考えていた選手が踏みとどまったり、カムバックする選手も増えています。


それでは次に、高梨沙羅選手のすごさを、サラっとお伝えします。。。

彼女はまだ19歳ですが、数々の記録を持っています。世界最強の女子ジャンパーです。

ワールドカップ43戦中30勝!(世界女子歴代1位) なんと勝率約7割!! 

ワールドカップ総合優勝2回(世界女子歴代1位) 

ワールドカップ・シーズン最多勝15勝(世界男女通じて歴代1位)

圧倒的な成績に、驚異以外の言葉が出ません。体重制限のない無差別級で、ここまで強い

選手を見たことがない。「五輪はたまたま勝てなかっただけ」そう言い切ってしまえる強さ。

まさに世界に誇る日本の至宝ですね。


いやー、思いのほか、長くなってしまいました。

マニアックな内容ですみません。

次、その③で最後です。

その③では、上記に挙げたサマーグランプリ白馬大会の選手の様子を中心にお伝えします。


special thanks to Hakuba Ski Club


営業部 kobayashi.y




















  


Posted by 綜合印刷 本社 at 14:40